「私さえ、我慢すれば丸くおさまる」
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そう思いながら、今日も職場で
言いたいことを飲み込んでいませんか?
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これは、あるクライアントKさんのお話です。
☺︎
Kさんは、職場でいつも「いい人」でした。
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無理な仕事を頼まれても、断らない。
理不尽なことを言われても、言い返さない。
自分さえ我慢すれば、その場がおさまる——
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そう思って、ずっと自分を抑えてきました。
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「わかる~、私も、そうかもしれない」
そう感じた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
・
Kさんは、セッションを重ねていく中で
あることに気づいていきます。
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「いい人」をやめたとき、職場は
むしろ、驚くほどラクになっていったのです。
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では、まず結論から
「私が我慢すれば」を辞めるべき3つの理由
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理由① 我慢は、相手の理不尽をエスカレートさせる
Kさんが我慢を続けているあいだ
相手は、それに気づかないまま
(良いと思って)
どんどん無理なお願いや、理不尽な態度を重ねていきます。
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「この人には、何を言っても、何をお願いしても大丈夫」
Kさんが我慢すればするほど
相手にとって、Kさんは「都合のいい人」になっていったのです。
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我慢は、相手を思いやっているようで
実は、相手の理不尽さを、育ててしまうのです。
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Kさんは、そのことに気づいて、愕然としたと言います。
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理由② 潜在意識に「私は雑に扱われる存在」と刷り込んでいる
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我慢を重ねるたびに
Kさんの中には、こんなメッセージが、少しずつ蓄積されていきす。
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「私の気持ちは、後回しでいい」
「私は、雑に扱われても仕方がない存在だ」
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これは、頭で考えたことではなく
潜在意識に、繰り返し刷り込まれていったメッセージです。
・
そして潜在意識は、とても律儀です。
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「私は雑に扱われる存在だ」という思い込みがあると
無意識のうちに、それを証明するような現実——
つまり、また同じように雑に扱ってくる人や状況を
引き寄せてしまうのです。
・
Kさんが、職場を変えても、部署を変えても
どこか似たような理不尽さに出会ってしまっていたのは
偶然ではなく、そういう仕組みがありました。
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理由③ 心のエネルギーが枯渇し、体調や家庭に悪影響が出始める
我慢は、目に見えないところで
少しずつ、心のエネルギーを消耗させていきます。・
Kさんも、最初は「これくらい大丈夫」と思っていました。
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でも、気づけば
慢性的な疲れが取れなくなり
夜も、なんとなく眠りが浅くなり
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家に帰ってからも、家族に対して
理由もなくイライラしてしまうようになっていました。
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職場での我慢が
体調にも、いちばん大切なはずの家庭にも、影を落としていたのです。
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「断る恐怖」の裏にある深層心理——嫌われるブロック
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「じゃあ、断ればいい」
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そう頭ではわかっていても
Kさんには、それがどうしてもできませんでした。
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断ろうとすると、胸がぎゅっと苦しくなる。
「嫌われるかもしれない」という恐怖が、押し寄せてくる。
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セッションで、この「断る恐怖」の奥を見つめていくと
Aさんの中には、子どもの頃の記憶がありました。
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Kさんが育った家庭では
お母さんの言うことが、絶対でした。
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お母さんの決めた通り
お母さんが望む通りに、動く。
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もし、少しでも言い返そうものなら
お母さんの怒りは、倍になって返ってきました。
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延々と続くお説教。
あるいは、泣きわめかれること。
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「言い返したら、かえって面倒なことになる」
そのことを、幼いKさんは、身をもって学びました。
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だから、いつも自分を押し殺して、黙って従う。
それが、その場の空気を壊さないための
唯一の方法だったのです。
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この「自分を押し殺して従う」という心の癖
これを心理学では「服従的(非主張的)態度」といい、
こういう人には
「攻撃的態度」の人がセットのように、呼び寄せてしまいます。
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大人になった今も、Kさんの中に、そのまま染み込んでいました。
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職場で断れないのも
理不尽なことに言い返せないのも
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実は、あの子ども時代から続く
「言い返すと、もっと大変なことになる」という
無意識のブレーキが、働いていたからだったのです。
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「本音を出すと、面倒なことになる」
「自分を主張すると、居場所を失う」
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そんな幼い頃の記憶が
大人になった今も、Kさんを縛り続けていました。
・
もしかしたら、あなたの中にも
似たような「心の癖」が、静かに息づいているかもしれません。
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自分軸を取り戻す心理アプローチ
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自分の中にある、この心の癖に気づいたとき
Kさんは、ある約束を、自分自身にしました。
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「これからは、自分の意志や気持ちをちゃんと感じて
それを、優先させてあげよう」
・
長い間、自分の本心を感じることさえ
していなかったKさんにとって
これは、簡単なことではありませんでした。
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だから、まずは
自分の本心を感じる練習から始めました。
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一日の終わりに
「今日、私は何を感じたか」を
メモに書き出していく、という方法です。
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嬉しかったこと。モヤモヤしたこと。
本当は言いたかったのに、飲み込んでしまったこと。
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それを、一つずつ、言葉にしていきました。
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そしてもう一つ、Kさんが自分に言い聞かせたことがあります。
「自分の気持ちを主張して、それを相手がどう思うかは
相手の問題であって、自分が抱え込む必要はない」
・
ということです。
・
断ったときの相手の機嫌まで
自分が背負う必要はない——
・
このことを、何度も、自分に言い聞かせていきました。
☺︎
半年後、セッションを終えたKさんのご感想です。。
・
「我慢することが、優しさだと思っていました。
でも今は、自分の気持ちを大切にすることも
同じくらい大事なんだと思えるようになりました。」
・
「私さえ我慢すれば」という言葉の裏には
まだ気づいていない、あなた自身の子ども時代の記憶や
深層心理が、隠れているかもしれません。
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その奥にあるものに、そっと光を当てていくことで
職場も、心も、そして家庭も
少しずつ、変わっていくことができます。

(今日は雨)

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